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学科・専攻科商船学科

写真:人物

日本を越えて、世界の物流のメインプレイヤーとして世界中で活躍できる力を身につける。

航海士・機関士を目指すために必要な勉強を、本校での授業と実習を4年半、(独)海技教育機構の練習船における1年間の乗船実習を合わせて5年半行います。卒業時に3級海技士(航海・機関)の筆記試験が免除となるとともに、海技士として必要な技能を証明する免許講習を修了することができます。海運はグローバル化が進み、公用語が英語なため、英語能力を向上させるための取り組みのほか、国際交流も積極的に行っています。

このような人におすすめ

  • 世界や日本の海で活躍したい人

  • 海の仕事に興味のある人

  • 大型プラント、大型機械に興味のある人

  • 機械のメンテナンスに興味のある人

  • 船舶に関わる仕事に興味のある人

商船学科が目指す人材

商船学科では、工学基礎教育、体験重視型の早期創造教育と人間教育により、基盤となる幅広い知識・技術とともに、特定の専門領域において基礎的知識・素養をしっかりと身につけた実践的・創造的技術者を育成します。

  • 豊かな心、生きる力および規範意識

  • 地域や国際社会に対応できるコミュニケーション能力

  • 海事関連分野で活用できる工学に関する基礎知識

  • 船舶の運航や管理に関わる専門知識を修得し、実験・実習および演習・実技を通してその知識を国内外の海上輸送分野で応用・実践できる能力

  • 課題を発見し、創造的に対応できる実践力

学科概要

商船学科は、船舶の運航や管理に関わる知識と技術を身につけ、世界の海で活躍できる海事技術者を育てる学科です。総合科学科の新設に伴い、情報系人材育成を視野に入れたデータサイエンス科目群の受講を義務付け、現在実施している教育システムに比べて、より情報系科目を強化します。1・2年生では商船教育の基礎を学修し、3年次から航海コース・機関コースのいずれかの配属となり、専門科目を学修します。

特徴

  • 1・2年次は総合科学科との混合学級で幅広く総合的な学修をします。3年次でコース選択をおこなうために、航海・機関に関する講義・実習を受講して船員の基礎を学修します。
  • 3年次以上では船舶の運航や管理に関わる知識と技術を、講義と実習によって身につけます。三級海技士の取得、二級海技士以上の筆記試験合格を目指します。
  • 4年次の半年間の航海実習、卒業研究、5年間の席上課程修了後の航海訓練により上級船員に求められる課題解決力やシーマンシップを身につけます。

航海コース

航海コースでは、貴重な人命、高価な荷物、財産でもある船を、安全かつ経済的に目的地まで運ぶ重要な任務を果すための、判断力や責任感などを養います。船の運航技術を学ぶことで、船舶の運航以外にも、港湾管理や陸上の流通分野、海事関連産業においても広く活躍できる人材を育成します。

機関コース

機関コースでは、船舶が目的地に確実に到着するため、船舶の推進装置をはじめ、衣食住に関わる全ての機器についての構造や特徴はもちろん、危機管理と安全意識などを学びます。これらの機器に関する安全運転や維持・管理に必要な知識と技術は、陸上企業でも十分に通用する技術ですので、様々なフィールドで活躍できる人材を育成します。

図:コース

授業・実習・演習の様子

主な実習・演習

  • 写真:人物

    消火講習(2年生)

    船内で火災が発生した場合、乗組員が協力して消火にあたります。そのため、火災に関する基礎的な知識を学ぶとともに、火災の種類に応じた消火器の選択とその操作方法、チームでの消火ホースの展張と消火方法を身につけます。この実習を通して、自分の身を守ることとチームワークの大切さを習得します。

  • 写真:人物

    シーサバイバル実習(4年生)

    船舶乗船中に船から避難が必要な場合もあります。そんなときのために、船から安全に脱出し着衣状態でもきちんと 泳ぎ、遭難に対応する技術を学びます。どんな状況においても、落ち着いて対処できるように、知識だけではなく、実践し実習できるのも本校ならではです。

  • 写真:人物

    操船システム演習(3~5年生)

    本校では最新鋭の操船シミュレータを活用し授業や実習を行っています。操船シミュレータによる実習により、大型船の操船や、様々な海域や気象海象条件のなかでの実習が可能です。シミュレーションを通して、安全航行できたか、現役船員やインストラクターと確認・練習を繰り返し、操船に必要な能力を向上させます。

  • 写真:人物

    航海実習(3~5年生)

    練習船広島丸により、船内宿泊(2泊及び3泊)をともなう航海実習を行います。航海中の作業(操船、出入港、機関管理)は学生が主体となって行い、西は山口・九州方面(別府・下関・門司等)、東は関西方面(大阪・神戸・高松等)と、穏やかな瀬戸内海の恵まれた環境を実習のフィールドとし、船員としての技術・資質を高める航海実習を行っています。

資格・進路

取得可能な資格

3級海技士(航海/機関)、第1級海上特殊無線技士(航海)、3級海上無線通信士、上級海技士資格(1・2級筆記試験)、TOEIC、小型船舶操縦士、危険物取扱者、ボイラー技士など

  • 船舶職員として要求される2級および1級海技士の資格取得に当たっては、筆記試験(在学中から受験可能)、口述試験および卒業後の実務経験が必要となります。
  • 海技従事者国家資格の1級~6級のうち、3級海技士は筆記試験免除となります(資格取得には乗船履歴および口述試験(面接試験)が必要です)。これは大学卒業と同じ資格で、大型船(貨物船、大型客船など)の運航ができます。

卒業後の進路

就職

上野トランステック / 宇徳 / ENEOSオーシャン / 川崎汽船 / 川崎近海汽船 / 正栄汽船 / 商船三井 / 商船三井フェリー / 新日本海フェリー / 菅原汽船 / 鶴見サンマリン / テラテック / 日徳汽船 / 日本通運 / 日本郵船 / フェリーさんふらわあ / ボルテック / 美須賀海運 / ヤンマー / ユニエックスNCT 等

進学

東京海洋大学 / 神戸大学 / 豊橋技術科学大学 / 長岡技術科学大学 / 広島商船高等専門学校専攻科 等

資料・関連ページ