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校長挨拶

ごあいさつ

「ようこそ、本校のホームページへ!」P1070542.JPG

 

本校の黎明は1898年(明治31)5月10日、当時、広島県豊田郡にあった13の町村による組合立芸陽海員学校の開校に遡ります。戦後は昭和26年に文部省所管の国立広島商船高等学校に、昭和46年には現在の国立広島商船高等専門学校となりました。

本校は長い歴史の中で培われてきた商船教育を礎に気力、体力、そして人間力の醸成をモットーとして、時代の求める優秀な卒業生を送り出してきました。それも個々の学生が瀬戸内の離島という大自然の下、教養と実務とを兼ね備えた勉学による鍛錬もさることながら、多様な課外活動、自律心を育む寮生活を送りつつ着実な成長を遂げてきた故に他なりません。

反面、歴史、離島、寮という言葉からは何か古臭さを感じるかも知れませんが、本校で取り組まれている研究はAIやロボット等、自動化、自律化に関わる先端テクノロジーを先取りしています。いわゆるDX、ビッグデータの活用、デジタル技術の深度化により人間社会をより便利にしようとするデジタル改革の一翼を担う取組みですが、こうした未来志向を教育として実践するために学科の改組を計画しています。また商船高専としての本校が有する練習船も、アップグレードと共に災害復興支援の設備も兼ね備え、新たに生まれ変わります。

ただ如何に社会がハイテク化されようと、人が人であり続けることに変わりはありません。社会の変化に追随する鋭い志向性と行動力、これを支える強靭な精神力はもちろんのこと、自然に服しつつもこれをいつくしみ、美しいものをめで、他者を思いやり弱者に優しく手をのべる、人であるが故に宿すべき真心を本校の置かれた環境の下で育んで欲しいと思います。海、船が好きな若者、AIやロボットに興味を持つ若者、人々の暮らしを支える仕組みに関心のある若者よ、本校の扉をたたいてみて下さい。そして保護者の皆様、お子様をこの学び舎に託してみては如何でしょうか。

皆様のご来校を心よりお待ち申し上げております。

                         

                                                     校長   逸 見  真