School Guide

学校案内校長挨拶

ようこそ、
広島商船高等専門学校のホームページへ!

ご高覧、誠にありがとうございます。

本校の黎明は1898年(明治31年)5月10日、当時、広島県豊田郡にあった13の町村による組合立芸陽海員学校の開校に遡ります。戦後は昭和26年に文部省所管の国立広島商船高等学校に、昭和46年には現在の国立広島商船高等専門学校となりました。

本校は長い歴史の中で培われてきた商船教育を礎に気力、体力、そして人間力の醸成をモットーとして、時代の求める優秀な卒業生を送り出して参りました。それも個々の学生が瀬戸内の離島という大自然の下、教養と実務とを兼ね備えた勉学実習による鍛錬もさることながら、多様な課外活動、自律心をも育む寮生活を送りつつ着実な成長を遂げてきた故に他なりません。

反面、歴史、離島、寮という言葉からは何か古臭さを感じられるかも知れませんが、本校で取り組まれている研究はAIやロボット等、自動化、自律化に関わる先端テクノロジーを先取りしています。いわゆるDX、GX、ビッグデータの活用、深度化により人間社会をより豊かに、便利にしようとするデジタル改革の一翼を担う取組みですが、こうした未来志向を教育として実践するために、令和7年度より工学系、流通系の学科を統合改組し、新たに総合科学科として出発致しました。また商船高専としての本校が有する練習船は建造以来30年近くなるため、最新鋭の機器を取り入れ実習機能をアップグレードし、かつ現練習船にはない災害復興支援の設備をも兼ね備え、令和9年度以降に代替新造される予定です。是非、ご期待頂ければと思います。

そのような本校の特色をまとめれば、

1. 社会の発展に必要な知識、技能を併せ持つ工学・流通経済・船舶運航の専門家を育成します。

2. 大自然に恵まれた瀬戸内の離島での課外活動・寮生活を通して、自律の精神、コミュニケーション力、マネジメント力を養います。

3. 企業からの求人倍率は10倍から30倍前後、就活する学生の就職率は100%です。

4. 2割弱の本科卒業生が高卒時の一般入試なく国立大学等へ編入、専攻科修了生の希望者が大学院へ進学しています。

ただ如何に社会がハイテク化されようと、人が人であり続けることに変わりはありません。社会の変化に追随する鋭い志向性と行動力、これを支える強靭な精神力はもちろんのこと、自然に服しつつもこれをいつくしみ、美しいものをめで、他者を思いやり弱者に優しく手をのべる、人であるが故に宿すべき真心を本校の置かれた環境の下で育んで欲しいと思います。

海、船が好きな若者、AIやDX、ロボットに興味を持つ若者、人々の暮らしを支える仕組みに関心のある若者よ、本校の扉をたたいてみて下さい。そして保護者の皆様、お子様をこの学び舎に託してみては如何でしょうか。

皆様のご来校を心よりお待ち申し上げております。

写真:人物広島商船高等専門学校 校長
逸見 真